2010年、足立区の健康寿命が東京都平均より約2歳短いことが明らかになりました。さらに、2012年には、国民健康保険加入者1人当たりの糖尿病医療費が23区で最も高かったことが報告されました。これらのデータを受け、足立区は生活習慣病予防と健康寿命の延伸を目的に、2013年(平成25年)に「あだちベジタベライフ」を開始しました。この政策は、野菜の摂取を促進することで糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を予防し、区民のQOL(Quality of Life)を向上させることを目指しました。初期の取り組みでは、野菜を食べやすい環境を整備することが重視され、幼稚園、学校、飲食店、八百屋、民間企業、JAなど多様なステークホルダーと連携しました。特に、2013年の野菜摂取量は1日254gで、国の推奨350gを下回っており、このギャップを埋めることが課題でした。